良質なドッグフードの見分け方

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ドッグフードのAAFCO基準とは

1860年のイギリスで世界で始めてドッグフードが販売されました。
日本では幕末 の頃です。
その後、アメリカに渡り愛犬用の食事として普及していったのです。
日本での歴史は浅く、第二次大戦後に進駐軍が持ち込んだのがキッカケでした。
100年以上も差があるのです。
平成21年にペットフード安全法が施行されるまで日本でのペットフードは安心安全に対する意識が低いものが少なくありませんでした。
安全に対する明確な基準がなかったのです。

ペットフード安全法が参考にしているのが、「全米飼料検査官協会(AAFCO)」が設定している基準です。
「アフコ」とも呼ばれ、ペットフードに含まれるタンパク質や脂肪、ビタミンなどの栄養分の上限値が決められています。
AFFCOの基準は世界的なスタンダードになっています。

しかし、これでドッグフードの安全性は確保されたわけではありません。
AAFCOの基準はあくまでも栄養分の上限の基準であり、原材料は関係ありません。
つまり、粗悪な原材料であっても、栄養分の基準が満たされていればOKなのです。
4Dミートと呼ばれる「Dead(死んだ)・Dying(死にかけている)・Diseased(病気の)・Disabled(けがをした)」安全性が疑わしい肉類を使っているドッグフードでも栄養基準内であれば「AFFCOの基準をクリア」できるのです。

さらに、AAFCOは基準を提示しているだけで、認定などを与える機関ではありません。
「AAFCO認定」や「AAFCO承認」という表示されているドッグフードがあれば、要注意です。
あくまでも「AAFCOの基準をクリア」という表現しかできません。

もっとも注意したいのが添加物です。
特に長期保存が可能なドッグフードには、愛犬の健康を害する危険な添加物が入っている可能性があります。
AAFCOの基準をクリアしたからといっても安心ではありません。
あくまでも目安のひとつであり、ドッグフードの原材料や添加物をチェックすることが大切です。

最近では、AAFCOの基準に対して批判的な意見も出ています。
その理由は制定以来養分の基準内容がほとんど変わっておらず、時代遅れであるというものです。
今後の動向が注目されますね。

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