国産食材のドッグフード

スーパーなどで肉や野菜を買う時には、国産か外国産かをチェックする人は多いはずです。
食の安全を考えるとどうしても国産のものを選んでしまいますね。
では、ドッグフードではどうでしょうか？「国産食材の方が安全に決まっている」と思いますか？
確かに国内食材を使った安心安全なドッグフードもあります。
しかし、国産食材のドッグフード全てが安心とはいえません。
その理由は、ペットフードの安全基準にあります。

平成21年に、愛玩動物（ペット）の健康を維持する目的の「ペットフード安全法」が施行されました。
これにより有害な物質を含むペットフードの製造・販売が禁止されたのです。
しかし、この法律は、ペット先進国の海外の法律と比較すると、まだまだ不十分です。
日本の場合、ペットフードは「雑貨」になり、人が口にする食品とは基準も異なっています。
人の食品では禁止されている添加物が、ペットフードでは使用が許されています。
つまり、「食物」としての安全性は確保されていないのです。

また、「国産」と表記されていても、食材自体は海外から輸入している場合があります。
食材が海外のものでも最終的に商品化したのが国内であれば、「国産」になります。
国内メーカーの商品でも価格の安いものは、この可能性が少なくありません。
ドイツでは、ペットフードでも「人が食べられるレベル（ヒューマングレイド）」のもの以外は製造が禁止されています。
人が食べることができる良質のペットフードしか販売できないのです。
この点では、まだまだ日本は遅れているといえるでしょう。

では、外国産のペットフードが全て安全かというと、そうではありません。
特に原材料が「○○ミート」と表示されているものの中には、肉以外の部位や死んだ動物の肉が使われている場合があります。
しっかりと原材料を見分けることが大切です。

国産食材のペットフードでも、オーガニックや穀物を一切使用しない「グレインフリー」の商品も出てきています。
国内の食材にこだわり、良質のドッグフードを提供しているメーカーもあるので、国内外関係なく原材料を吟味して選ぶようにしましょう。